WordCamp でコントリビューターデーを開催したいそこのあなた、最高です!
グローバルコミュニティーチームとしては、コントリビューターデーは素晴らしいもので、より多くのWordCampで開催されてほしいと思っております。このページでは、期待されること、計画すべきことを書いていきます。
役割 #役割
コントリビューターデーには、2人の担当がつくとよいでしょう。1人はロジスティクス(会場や食事などの手配)を担当し、1人はコントリビューターチーム(後述)を結成して当日の進行役となります。
イベントの計画は大変なので、コントリビューターデーのロジスティクスは、WordCamp と一緒にやるとよいです。これらの役割を担うのは、地元の人で、かつ、それまでに WordPress に貢献している人が好ましく、その際、貢献のエリアは問われません。
事前準備 #事前準備
コントリビューターデーは無料であるべきです。
コントリビューターデーの参加者は価値を受け取ることにはなりますが、新しい貢献者に歓迎され招待されていると感じてもらうことは重要です。お金を払ってもらうことで興味を薄れさせてしまうし、なんといっても私たちは、貢献者にたいしてWordPressのために1日を使ってくださいと言っているわけですから。
ということは、コントリビューターデーにかかる会場費や昼食(後述)、その他のすべての経費のための予算が必要ということです。
コントリビューターデーは、経験の有無にかかわらず、すべての人たちのものです。WordPress についてほんの少ししか知らなかったとしても、サポートフォーラムで回答することは貢献です。
例外があるとしたら、開発者 WordCamp のような focused WordCamps かもしれません。開発者 WordCamp であれば、参加者は開発について知っているだろうし、同時開催されるコントリビューターデーも開発者フォーカスとしてもよさそうです。その場合でも、開発者ではない、新しい貢献者が参加することを想定しておいたほうがよいでしょう。すべての人たちが歓迎されるという点については、参加者を募るすべてのコミュニケーションにおいて強調してください。
参加者数は、WordCamp の前ではなく、あとにやったほうが多くなります。WordCamp 中にたくさん宣伝して、WordPress への熱意が上げることができるからです。参加者が WordPress についていちばんわくわくしているのは、WordCamp 直後です。そのわくわく感を利用して、コントリビューターデーへの参加を促してしまいましょう。
WordCamp サイトのブログにコントリビューターデーについてなんども投稿しましょう。最初の投稿を見てない人はたくさんいます。2個めの投稿も。。。見られてないかも!4週間前に書いて、3週前にも書いて、2週前になったらサインアップできるようにしてみましょう。
コントリビューターデー登録フォームを WordCamp のものと分けてみましょう。一緒にしていると参加者数が、登録者よりも少なくなり、がっかりすることになります。フリーソフトウェアの世界において、有言不実行というのは普通にあることで、コントリビューターデーも例外ではありません。登録フォームが別になっていれば、明示的により多くの努力を要求することになるので、参加者数の想定がしやすくなります。(訳者コメント: 日本の WordCamp では状況が違うかも)
会場的に無理がなければ、チケット無しでの参加を可能にしてみましょう。チケットがない人も来ていいですよと伝えると、来場者の数は増えます。そして、WordCamp 中にも誘いやすくなります。
パソコンやタブレットを持ってくるように伝えましょう。普通に考えたら持ってくるだろうとは思うのですが、コントリビューションにパソコンが必要になるということが分からない人もいます。ウェブサイト、メールその他の告知や宣伝の際には、リマインドしてあげましょう。
当日 #当日
参加者数は登録者数よりも少なくなります。コントリビューターデーが無料だからです。すべての無料イベントやチケット価格が安いイベントで常にそうなります。
10時よりも前にコントリビューターデーを開始しないようにしましょう。WordCamp のアフターパーティーの翌朝、参加者に10時に間に合うように起きてもらうのは、厳しいです。11時をオススメします。いや、お昼からでも。1時から無料のお昼ごはんを用意するなど。
無料のランチを提供しましょう。お金はかかりますが、やってみる価値アリです。予算的に無理なこともありますが、参加者獲得にうまくつなげることができます。よくあるのは、ピザなどのシンプルで、人数が分かってから注文できるものです。サンドイッチやブリトーなどをでもいいでしょう。お昼ごはんを提供できなくても、おやつや飲み物は用意しておきたいものです。
無料のコーヒー、お水、ソフトドリンクなどを提供しましょう。アメリカでは、スターバックスがホットのカートンをそこそこの値段で販売しています。お水も、安いペットボトル入りのものか、給水マシンとカップなどで。
フォーカスを、3つか4つに絞ってみるのもよいでしょう。貢献の方法はたくさんあり、大規模なコントリビューターデーでない限り、選択と集中がベストです。よく選ばれるのは、コア、サポート、ドキュメンテーションです。当日参加できるリーダーにもよりますが、テーマレビュー、メタ、翻訳などもよいでしょう。それぞれのチームのページにコントリビューターデーにおける貢献方法を記したページがありますので、もしリードの人がやり方について詳しくなければ、それらのページにどんどん頼っていきましょう。
内容を予告しましょう。フォーカスするエリアについて説明し、チームでどのようなことに取り組むのかを示してあげましょう。
何ができるのか? #何ができるのか?
完全なリストは、 make.wordpress.org にありますが、ここでは、始め方などのリンクも含めてリストを掲載しておきます。各チームに、そのチームでのコントリビューションに詳しい人が必要です。グループごとにまったく異なったことが行われることになりますが、リードする人は、経験豊富なコントリビューターにも、新しいコントリビューターにも対応できるように、準備しておく必要があります。
[以下、準備中]
- コア(Core) – 一般に、2つのグループが生まれます。ひとつはすでにやったことがある人で、もう一方は初めてコアにコントリビューションする人たちです。2つのグループは別々に運用するのがうまくいきやすいやり方です。経験者には新しいコントリビューションに取り組んでもらったり、新しいコントリビューターにやり方を教えたりしてもらいましょう。リードが二人いることが望ましいでしょうが、WordCamp の参加者状況によりますね。新しいコントリビューターに対しては、たくさんのことを伝える必要があります。ほとんどのことは、core contributor handbook のサイドバーに書かれていますが、確実に伝えてほしいのは trac の使い方、よいチケットとはどんなものか、(必要なら)ローカル環境のセットアップ方法、そしてコーディングスタンダードなどの一般的なベストプラクティスです。
- サポート(Support) – このチームでは、サポートフォーラムに取り組むことが多いでしょう。サポートチームとは何かを説明し、何をしているのかを示し、フォーラム内の質問に答えることに集中してもらいます。Be sure to give information on stock answers and help users setup a WordPress.org account.
- ドキュメンテーション(Docs) – コントリビューターデーにおいては、一般的にテーマとプラグインハンドブックの編集や改善に取り組みます(訳注: 日本ではそうではない)。コデックスや開発者ハブの改善に取り組みたい人もいるでしょう。ドキュメンテーションチームのリードに事前に話を通しておき、make/docsのEditor権限を持つ人がいる状態にしておきましょう。
At contributor days, docs contributions are generally editing and improving the theme and plugin developer handbooks. However, some people may want to improve the codex or contribute examples to the developer hub. Talk to a docs contributor ahead of time to make sure someone is around to give out Editor status on make/docs. - テーマレビュー(Theme Review Team) – テーマレビューの方法を最初から最後まで示すことが重要です。同様に、テーマレビューチームの管理者やモデレーターに話を通しておくことで、その時間帯に新しいコントリビューターにチケットをアサインできる状態を確保しましょう。
- モバイル(Mobile) – mobile handbook は最新の状態になっています。iOS や Android アプリへの貢献をする人たちは、そのプラットフォームについての知識を持っていることが前提になりますので、ハンドブックにしたがって貢献することは難しくないと思われます。
- 翻訳(Polyglots) – WordPress のローカル版の文字列の翻訳をして貢献するのは、とてもよい始め方でしょう。ドキュメントにやり方が書いてあります。もし、あなたの言語でWordPressや関連プロジェクトの翻訳が100%に達していないのなら、事前にポリグロッツチームと会話しておきましょう。新しいロケールの申請方法はこちらです。
- メタ(Meta) – メタチームへの参加にはプログラミングの知識が必要です。
VVVをベースにして作られた、WordPress Meta Environment (based on VVV) を使うことで、メタチームが管理しているオープンソースのプロジェクトに貢献ができます。環境には、wordcamp.org, global.wordpress.org (ロゼッタサイト), jobs.wordpress.net, developer.wordpress.org, そして apps.wordpress.org があります。 - アクセシビリティー(Accessibility) – 一般的に、アクセシビリティーチームはコアチームと一緒にグルーピングされて、アクセシビリティーの目線を持ってコアのチケットに取り組むことにしています。
- トレーニング(Training) –
- コミュニティー(Community) – (Including speaker workshops)
このページは、 Contributor Day – Make WordPress Communities の翻訳です。最終更新日: 2017年9月30日 第三回グローバルトランスレーションデー。
翻訳者:Shinichi Nishikawa